さぁ、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」も最終回です。
まずは櫻子との出会いが正太郎によって語られます。
それは2年前。認知症で徘徊癖のある祖父母の知り合いの老女を正太郎が捜してた時に出会ったのが櫻子。
でもその出会いは最悪で、老女を櫻子が誘拐しようとしてると思っている正太郎の勘違いが全て。
さらに言えば、その半年ほど前に2人は出会っている。祖父母の家に遊びに行き、櫻子の家の前で偶然、出会うという形で。
実はその時以来、正太郎は櫻子の家を見に行っていた。
それは言葉にならない鬱屈、なんとなく先が見えた未来にイラつき退屈していた時に、正太郎の前に現れた櫻子。それはそんな日常に現れた、ささやかな非日常への憧れ。
でも「深淵は深淵を見てる」の言葉通り、正太郎は櫻子に見られていた。
そして再び徘徊した老女を捜して櫻子の家を訪れた正太郎は、さらに勘違いする場面に出くわします。それは蝦夷鹿の死体を引き取る櫻子の姿。それは当然骨格標本を作るための死体なんですが、当時の正太郎にしてみれば、中学生らしい勘違い。曰く、猟奇的な怪しい人物として(笑)。
警察への連絡癖はこの頃からだったんですね(笑)。
そして真実を教えるために正太郎を家に入れる櫻子。ここで櫻子にとっても衝撃の出会いに変わります。それは名前を聞いた時の答え。
「正太郎…館脇正太郎です」
そう、それは櫻子の弟の名前。
そして櫻子に連れられて徘徊する老女は見つかります。自分が幼少時代に殺して埋めた父親を捜して徘徊をしてた老女を。
その帰りの会話。
父親を殺してしまったことで時を止めてしまった老女。あの時の後悔を引きずったまま。でもそれらを見て楽しかったかと聞く櫻子。
「日常から外れるのは」
それは互いに互いを見てた証拠。
「深淵を覗けば深淵もまたこちらを覗いてる」
「この世の全てが灰色で、時間が止まっているかのように思える時がある。私にもそういう時があったよ。けどね、決して時は止まらない。永遠に動き続けるんだ。土に埋めた死体が、やがて白い骨になるように。いいかい? 時を止めてしまうのは常に自分自身なんだ。未来にすくんで足を止めれば何も得られない、何も始まらない。ただ死んだように生きるだけだ」
「そうだよ正太郎。君が望むが望むまいが時は止まらない。だからこそ見方を変えれば、世の中ほど面白いものはない。悲観するな。君はまだ灰になってない。血と肉があり、骨がしっかり君を支えている」
その言葉を思い出した今の正太郎は櫻子の元に急ぎます。もう来るなと言われたのに。
そして2人は帰れ帰らないの言い合い。そこに正太郎の言葉。
「時は止まらない。櫻子さん、以前僕に言いましたよね? だからどんなに大切な人とも必ず別れは来ます。確かにこの1年で僕は櫻子さんとたくさんの人の死を見てきました。最後まで懸命に生きようとした鴻上さんのおばあさん、命がけで子供達を守ったいいちゃんのお母さん。僕のために嘘をついてくれたおばあちゃん。どんなに好きでも大切でも、いつか命の終わりは来る」
「でも、だとしたら僕たちに残されるものって何ですか? それはくだらない感傷ですか? 命が消えた後、残るのは骨だけですか?」
「この先、何があるかわかりません。正直少し怖いです。それでも僕は…櫻子さん、あなたと一緒にいたい。同じ時を過ごし、同じ景色を見てみたい。たとえそれが辛いものでも見る覚悟はあります」
でも櫻子は再び拒否します。
「ダメだ。花房…あれは覗いてはいけない深淵だ。あれはもう、こちらを覗き返している。じっと見つめて捜している。心の底に沈めた絶望を恐れを、果たせなかった望みを。 花房は人の不安を駆り立て利用する。君だって見たはずだ。花房の手に踊らされた者がどうなったか」
でもその花房から櫻子が守った者達もいたと正太郎は諭します。「いいちゃんと赤ちゃん。藤岡さんの命です」
すると逆に正太郎も花房に関わり命を落としかけたと櫻子は告げます。
「私は君の骨など見たくない」
「いい加減、学べ。私の側にいれば…」「安心でしょ?」
そして正太郎の決心。
「もし花房に立ち向かえる人がいるとしたら、それは櫻子さん。僕はあなたしかいないと思うんです。だから今まで通り、あなたの側にいさせて下さい」
「あなたが直接僕を守って下さい。花房の手から」
そして櫻子の新たな決心。
「今、不安にかられ君を手放し…あげく失うようなことがあれば、私は一生自分を許さないだろう」
「約束するよ。君は私が守る。花房の手などに触れさせるものか」
これで、和解。
「行くぞ、「正太郎」」
これはばあやのアップルパイを食べに? 花房との対決に? きっと全てに対してのセリフなんでしょうね。
結局、前回の最後に書いた心配は杞憂に終わりました。花房との対決に向けた2人の再スタートという感じでしたね。
まぁ、原作も終わってはいませんしね。要希望、第2期! ですね。いつになってもいいですから(笑)。
まずは櫻子との出会いが正太郎によって語られます。
それは2年前。認知症で徘徊癖のある祖父母の知り合いの老女を正太郎が捜してた時に出会ったのが櫻子。
でもその出会いは最悪で、老女を櫻子が誘拐しようとしてると思っている正太郎の勘違いが全て。
さらに言えば、その半年ほど前に2人は出会っている。祖父母の家に遊びに行き、櫻子の家の前で偶然、出会うという形で。
実はその時以来、正太郎は櫻子の家を見に行っていた。
それは言葉にならない鬱屈、なんとなく先が見えた未来にイラつき退屈していた時に、正太郎の前に現れた櫻子。それはそんな日常に現れた、ささやかな非日常への憧れ。
でも「深淵は深淵を見てる」の言葉通り、正太郎は櫻子に見られていた。
そして再び徘徊した老女を捜して櫻子の家を訪れた正太郎は、さらに勘違いする場面に出くわします。それは蝦夷鹿の死体を引き取る櫻子の姿。それは当然骨格標本を作るための死体なんですが、当時の正太郎にしてみれば、中学生らしい勘違い。曰く、猟奇的な怪しい人物として(笑)。
警察への連絡癖はこの頃からだったんですね(笑)。
そして真実を教えるために正太郎を家に入れる櫻子。ここで櫻子にとっても衝撃の出会いに変わります。それは名前を聞いた時の答え。
「正太郎…館脇正太郎です」
そう、それは櫻子の弟の名前。
そして櫻子に連れられて徘徊する老女は見つかります。自分が幼少時代に殺して埋めた父親を捜して徘徊をしてた老女を。
その帰りの会話。
父親を殺してしまったことで時を止めてしまった老女。あの時の後悔を引きずったまま。でもそれらを見て楽しかったかと聞く櫻子。
「日常から外れるのは」
それは互いに互いを見てた証拠。
「深淵を覗けば深淵もまたこちらを覗いてる」
「この世の全てが灰色で、時間が止まっているかのように思える時がある。私にもそういう時があったよ。けどね、決して時は止まらない。永遠に動き続けるんだ。土に埋めた死体が、やがて白い骨になるように。いいかい? 時を止めてしまうのは常に自分自身なんだ。未来にすくんで足を止めれば何も得られない、何も始まらない。ただ死んだように生きるだけだ」
「そうだよ正太郎。君が望むが望むまいが時は止まらない。だからこそ見方を変えれば、世の中ほど面白いものはない。悲観するな。君はまだ灰になってない。血と肉があり、骨がしっかり君を支えている」
その言葉を思い出した今の正太郎は櫻子の元に急ぎます。もう来るなと言われたのに。
そして2人は帰れ帰らないの言い合い。そこに正太郎の言葉。
「時は止まらない。櫻子さん、以前僕に言いましたよね? だからどんなに大切な人とも必ず別れは来ます。確かにこの1年で僕は櫻子さんとたくさんの人の死を見てきました。最後まで懸命に生きようとした鴻上さんのおばあさん、命がけで子供達を守ったいいちゃんのお母さん。僕のために嘘をついてくれたおばあちゃん。どんなに好きでも大切でも、いつか命の終わりは来る」
「でも、だとしたら僕たちに残されるものって何ですか? それはくだらない感傷ですか? 命が消えた後、残るのは骨だけですか?」
「この先、何があるかわかりません。正直少し怖いです。それでも僕は…櫻子さん、あなたと一緒にいたい。同じ時を過ごし、同じ景色を見てみたい。たとえそれが辛いものでも見る覚悟はあります」
でも櫻子は再び拒否します。
「ダメだ。花房…あれは覗いてはいけない深淵だ。あれはもう、こちらを覗き返している。じっと見つめて捜している。心の底に沈めた絶望を恐れを、果たせなかった望みを。 花房は人の不安を駆り立て利用する。君だって見たはずだ。花房の手に踊らされた者がどうなったか」
でもその花房から櫻子が守った者達もいたと正太郎は諭します。「いいちゃんと赤ちゃん。藤岡さんの命です」
すると逆に正太郎も花房に関わり命を落としかけたと櫻子は告げます。
「私は君の骨など見たくない」
「いい加減、学べ。私の側にいれば…」「安心でしょ?」
そして正太郎の決心。
「もし花房に立ち向かえる人がいるとしたら、それは櫻子さん。僕はあなたしかいないと思うんです。だから今まで通り、あなたの側にいさせて下さい」
「あなたが直接僕を守って下さい。花房の手から」
そして櫻子の新たな決心。
「今、不安にかられ君を手放し…あげく失うようなことがあれば、私は一生自分を許さないだろう」
「約束するよ。君は私が守る。花房の手などに触れさせるものか」
これで、和解。
「行くぞ、「正太郎」」
これはばあやのアップルパイを食べに? 花房との対決に? きっと全てに対してのセリフなんでしょうね。
結局、前回の最後に書いた心配は杞憂に終わりました。花房との対決に向けた2人の再スタートという感じでしたね。
まぁ、原作も終わってはいませんしね。要希望、第2期! ですね。いつになってもいいですから(笑)。
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